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ストーリーの重要性

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2019/02/06 (水)

ストーリーの重要性


あるスナックのママさんから聞きました。

「私ね、昔からやんちゃで親に迷惑ばかりかけてたの。水商売だって、簡単にお金が手に入るからって、始めたのよ。そんな不純な動機だもの、親は呆れて『勝手にしろ』って、何も言わなくなったわ。でもね、長くやってると、それなりにお客様もついてくるじゃない。だから、これまた簡単な気持ちで、小さなお店を開くことになったの。最初は何とかやってられたわ。バブルの時だったし……。

ところが、バブルがはじけてもうダメだと、お店を畳もうか心の中では迷っていた時、ふと、お母さんが私にこう言ったの。

『あなたは偉いわね。最初は水商売かとバカにしていたけれど、自分でお店まで持って。それに、長いこと続けているし。女が社会で自立するのは、余程の努力が必要よ。あなたは自立していて偉いわ。もう私も安心ね』と……。

これまで、あまり褒めることのなかった母親が、唯一褒めてくれたのよ。嬉しかったわぁ。だから、その時は、ほんとに資金的にもきつかったけど、意地でもお店を続けてやろうって、心に誓ったのよ。それに、お客さんの中には、ここを我が家のように思ってくださっている方もいるでしょう?そんなことを考えていたら、急にお店が愛しくなって。

そりゃあ、疲れる時もあるけれど、今はこれが私の生きがいなんだって思えるの。このお店を、もっとお客さんの笑顔であふれさせたいのよ」

こんな話です。
どうでしょう。男性も女性も、このママに会ってみたくなりませんか。応援したくなりませんか?

お店や、働くキャストにも、それぞれのストーリーがあるはずなのです。

人は、商品やサービスに対価を払うと同時に、それに付随するストーリーにお金を払うのです。

例えば……。

「私には、夢があるんです。将来、母と小料理屋を開業させたくて、その資金を貯めるために働いているんです。最初はお金のためって思っていたけれど、働いていると、やりがいのある仕事だなって思って、今はこの仕事を誇りに思ってます!」

こんな感じのストーリー、あなたにもあるでしょう?

お客様のリピーター化を狙うために、ストーリーは、とても重要です。
ただし、初対面のお客様に自分から話し出すのは絶対NG。「勘違い」になってしまいますので、気を付けましょう。ある程度親しくなったら、自分のストーリーを語ってみてはいかがでしょうか。

お客様は、ストーリーのある人を応援したくなります。

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