起業について皆さんは、どんなイメージを持つでしょうか。
「社長さんなんて、すごーい!」
でしょうか。
しかし、世の中の社長経験者のほとんどは、
こう思っていると思います。「全くすごくない」
会社設立自体は、15万くらいあれば誰でもできます。
手続きも、行政書士にお願いすれば、ちょちょいのちょいです。
では、起業の何が難しいかといえば、事業を続けることです。
これが、未経験者の方には想像の10倍は難しいことと思っていただいても
大げさではないでしょう。
ですから、起業前には、ビジネスモデル(売上や利益を出す仕組みや戦略)を
入念に考え抜く必要があります。
そして、今まさに、起業するために資金を貯めている方もいらっしゃると思いますが、
実際に起業した元キャストさんに聞いた「注意したい落とし穴」の
代表的なものを3つご紹介しましょう。
①良い商品が売れるわけではない。
「そんなバカな」と思う方もいるでしょうが、売れることと、
良い商品との因果関係はあまりないと考えておいた方が良いくらいです。
商品以上に売れる仕組み作りの方が重要である、という意味です。
②貯めたお金は、予想の倍のスピードで消耗する。
ビジネスをしていると、想定外の出費が本当に沢山あるものです。
想定外の出費を予想していても、その遥かに上の出費があると考えていた方が良いです。
③銀行からお金は借りられない。
いざとなったら銀行に借りればいいなんて思っている方がいらっしゃったら、
それは間違いです。
特に水商売出身者は社会的信用がまだまだ低く、
起業時の事業資金として借りられないことが圧倒的です。
また、経営が厳しくなった会社には、金融機関はさらに厳しくなります。
夢を追うことは良いことです。
自由に、やりたい仕事をするべきです。
ただ、それは想像よりも厳しいという情報も、沢山聞いておくべきでしょう。
起業時には「これなら、絶対上手くいく」と思うものですが、
どんな会社でも、事業でも、必ず何らかの壁が立ちはだかり、
つまずき、「次の支払い、どうしよう……」となるものです。
そんな壁を乗り越える術を、今、まさに
キャストという仕事を通じて、得ることができる絶好の機会です。
今、ここで乗り越えられれば、何をやっても、きっと乗り越えられる。
(もちろん、起業に限った話ではないはずです)
皆様が幸せになるために、今のご自身の目の前の壁を是非クリアしてください!
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