代表挨拶

私はこの世界に関わり始めてから18年以上、数えきれない現場の声と向き合いながら、水商売という仕事の可能性と価値を見つめ続けてきました。「生活を守りたい」「子どもを育てたい」「夢に挑戦するための資金をつくりたい」——この仕事は、離婚率の高い現代社会においてシングルマザーの暮らしを支え、経済の二極化が進む中で家計を助ける副業となり、多くの女性の夢を叶え、人生を現実的に支える大切な産業です。

しかし、その価値は収入面だけではありません。接客が好き、誰かを笑顔にしたい——そんな想いからこの世界に飛び込む人も数多くいます。また、最初は不安を抱えていた人が、働く中で「自分が人の役に立てている」「人の温かさに触れられる仕事だった」と気づき、自信や誇りを持てるようになった姿も、私は何度も見てきました。水商売は、人と人とが心を通わせ、誰かの明日を明るくする力を持った、かけがえのない仕事なのです。

にもかかわらず、真面目に努力し誠実に働き、堅実に経営を続けていても、社会的評価が十分に得られていない現状があります。本来称えられるべき職業が正当に認められていない。この状況を変えることが私たちの使命です。努力する人が正しく評価され、水商売が日本の文化と経済を支える誇れる産業となる未来を、志を同じくする皆さまとともに築いてまいります。

一般社団法人日本水商売協会 代表理事

甲賀 香織

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