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従業員に熱い思いが伝わらない

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2019/09/28 (土)

従業員に熱い思いが伝わらない

ミーティングで熱く語っても、従業員には全然響いている様子がない。

むしろ、冷やかな目で見ていて、心理的距離が離れているようだ。

どうすれば、この想いを共感できるのか。

 

こんなお悩みを持つオーナー様、多いのではないでしょうか?

 

そもそも、スタッフとオーナーとは、価値観が違うことがほとんどです。

 

スタッフ側は「できるだけ楽をして稼ぎたい」

オーナー側は「この事業を発展させたい」

 

温度差は、元々あって当たり前です。

 

その前提でオーナー様がやるべきこととは。

 

①事業に対する熱い想いは持ち続けること

 

売上だけにこだわっても、“売上向上=オーナーの利益が増える”と捉えられがち。

事業に対する理念を強く持っておくこと。

 

②自分の側近を作ること

 

側近=その理念に対する共感者。オーナー様の信頼がおけ、

且つ営業実績などが、トップまたは上位であることが望ましいです。

 

③従業員と物理的に(時間的に)接する時間を増やすこと。

 

何かを変えようと思ったら、オーナーは、かなり頻繁に

スタッフと直接コミュニケーションをとる必要があります。

「他の用事で忙しい」と思ったとしても、

従業員とのコミュニケーションを優先させることで、

最終的に良い結果が得られる場合が多いのです。

逆に、オーナーの関与が薄い店舗は、一般的に業績が悪いことが多いようです。

 

スタッフの考えや、将来の夢などを把握しているか否かも重要です。

 

④側近(マネージャー)に通訳してもらう

 

トップとして、熱い想いを語り、

一人一人との面談やコミュニケーションを増やしつつ、

側近に、通訳や補足をしてもらいましょう。

 

例えば

「オーナーは数字のことを厳しく言うけれど、

 これは我々の責任としてやっていかなければいけない。

 いや、我々の人生にとっても、乗り越えたい課題だよね」

というように。

 

⑤側近に側近を作らせる

 

組織の規模にもよりますが、このようにして組織図が出来上がっていきます。

 

⑥(戦略的には)ある短期間の目標を作り、それを達成する(させる)こと

 

成功体験が、組織をまとめます。また、向上心のきっかけになります。

 

スタッフのためを思って指導をしているのに、温度差があると、

がっかりしてしまいますが、諦めずに地道にやっていけば、

組織はきっと変わるはず。

 

人は本来、誰でも、向上心を持っています。

「ここで頑張ることで自分が成長でき、もっと幸せになれる!」

と実感した時に、さらに大きな力を発揮するのです。

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