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上手な会話とは

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2019/01/20 (日)

上手な会話とは


上手な会話とは何か。まず大切なのは「お客様が何を求めているか」について考えることです。極論を言えば、お客様は会話をしたくてご来店されるわけでなく、会話を通して得たい何かがあって会話をするということです。つまり、会話は手段です。(無口な女の子が売れることもあるのは、そのためです)

お客様が求めていることで一番多いのは、若くてかわいい女性(キャスト)がチヤホヤしてくれる、自分を重要視してくれるということを、会話を通して体験したいということです。それらにお客様は対価を払っています。(もちろん、違うパターンもあります)

お客様は、仕事をしていれば、女性と話すこともあるでしょうし、家に帰れば奥様もいらっしゃるかもしれません。しかし、それは自分がチヤホヤしてもらえる状態とは遠く、それでも一人の男性として、大切に扱われたい……。そんな心の隙間を埋めるという目的を、キャストとの会話という手段で行っているのです。

では、その目的を達成するような「上手な会話」とは何でしょうか。

①笑顔
愛嬌は、とても大切なものです。話しかけやすいオーラを出しまくりましょう。それは、笑顔でいることです。「微笑み」なんかじゃなくて、大袈裟なくらい「ニカーッ!!」と笑い続けることです。

②ヒアリング
会話は95%お客様のことだけで盛り上げます。(特に初対面であれば、自分のことを積極的に話す状況は、そうそうありえません)

③リアクション
それも、かなり大袈裟なリアクション。お客様がほんのちょっとでも面白いことを言おうものなら、手をたたいて笑ってしまうくらいが、良いかもしれません。(高級レストランの中などTPOだけ気を付けてくださいね)

そして、基本の会話の「さしすせそ」
「さすがです!」
「知らなかった!」
「すごーい!」
「センスいいですね!」
「そうなんですか⁈」

皆さん、知っているつもりかもしれませんが、大袈裟さが全く足りてませんよ(笑) リアクションは大げさなくらいが丁度良いのです。

④好意・敬意を持つ。

そもそも、人と話す大前提は、その人を人として好きになることです。「寝たきりになったら介護してあげたいな」くらいに、本気で思えるくらいがちょうどよいです。

そして、明らかに自分よりも人生経験が長く、役職もある男性(お客様)からお金をもらって話を聞ける機会があるなんて、本当にラッキーです。そんなキラキラした尊敬の眼差しで見ましょう。
どんなに演技をしても、本心には叶いません。席を外れたら、舌打ちするようなタイプでは、売れっ子になることは難しいです。嫌々会話をしていても、何より自分が疲れますしね。

以上の①~④で、びっくりするくらい会話上手になれます。是非、マスターしてみてください。

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