セルフブランディングとは、あなた自身を自分自身の力で、
顧客にとってより価値のあるものに見せるというマーケティング手法の一つです。
その具体的な方法をお伝えしましょう。
①ストーリーを明確に
どんなブランドも必ずストーリーがあります。
しかし、それはお客様にとって共感できるものでなければいけません。
例えば、次にあげるようなストーリーをお客様はどう思うでしょうか。
「お金に困っていた。昼間の仕事よりも楽にお金を稼げそうなので、水商売を始めた。
将来の夢があるわけではないので、とりあえず今のまま働けるところまで働き、
ある程度貯金がたまったらやめようと思う」
こんなことを言う女性のことは、心配はしても応援する気には全くなれないと思います。
では、次のストーリーはどうでしょう。
「将来の夢があり、お給料も高いので貯金もでき、昼間の時間も有効に使えるだろうと思い、この仕事を始めた。
そんな理由で始めた仕事だったけれど、やってみると奥が深く中途半端な気持ちではできないと思い、
昼間の勉強と両立して、どちらも本気で取り組むことにした。売上や指名数の順位は、努力の順位だと思っている。
だから一番にこだわりたい。誰よりも多く、誰よりも一生懸命に、お客様に寄り添いたいと思っている。
将来の夢のために最初に決めたキャスト卒業の30歳までは……」
前者と後者、どちらのストーリーが、よりお客様から共感を得られるでしょう。
ほとんどのお客様が、後者のキャストを応援しようと思うのではないでしょうか。
多少の脚色が入っていてもかまいません。でも、より具体的に。
自分のストーリーを予め準備しておかなければいけません。
・生い立ち
・仕事を始めたわけ
・将来の展望
・今の目標・こだわっていること
などを盛り込むのです。
ただし、ストーリーを語るタイミングにもコツがあります。
出会って間もないお客様に対して、聞かれてもいないのに、ストーリーを自分から
ツラツラと語りすぎることは、お客様からすると「そんなことは聞いてないのに」と、
ある種のストレスにもなってしまいます。
ある程度仲良くなってからならば、あなたの身の上話も、お客様は興味を持って聞いてくださるはずです。
②キャッチコピーを作る
次に、①のストーリーを踏また上で「私はこういう人です」という
自己紹介の時に使えるようなキャッチコピーを作ってみましょう。
それはいつしか、付け回しの方や、ママさんなどに認知され「この子こうなのよ」と、
お客様に紹介してくださるようになります。
キャッチコピーのある子は強いです。
③一番にこだわる
「一番」は、まずは売上や指名数だけでなくても良いと思います。
売上や指名がトップからかけ離れているのに「トップ取ってやる!」などと言ってみても
「変わった子」という烙印を押されるだけですから。
例えば、出勤日数で一番。(1日たりとも休まない。高熱を隠してでも出勤する)
例えば、出勤時間で一番。
(黒服さんと同じくらいの時間には待機をしつつ営業をし、
お客様から連絡があったらすぐに対応できるようにしておく)
例えば、体力で一番。
(店内で一番体力があると、自他ともに認められている状態)
要は、自分なりに頑張ればできそうなことを一つか二つ決めて徹底するだけでも良いのです。
そして、それをあえて自分から言う必要もありません。
きっと、そういう仕事に対する姿勢は、周囲の人がなんとなく見ていてくれると思うのです。
それが、あなたの「ブランド」や信頼につながります。
④発信する
これらのセルフブランディングを発信する方法は3つ。
・会話
・メールかLINE、またはお手紙(直接連絡)
・SNS(情報発信)
です。
特に、ブログやFacebookは自分の素直な気持ちや、真面目なところなども表現しやすいので、
ファンを増やすには効果的な方法です。
一方、インスタは、女子にウケは良いかもしれませんが、深いところまで表現できるものではないので、
扱いが少々難しいように思います。
まずは、あなたの頭の中にあるストーリーを、手帳などに書き出してみてください。
それを客観的に見て、応援したくなるかどうかを友達などに相談してみてはいかがでしょうか。
平凡ではない、感動的な物語が書けるでしょうか。
週末などの、まとまった時間に集中して考えてみることをお勧めします。
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